菊次郎の夏

ずっと見たくて、やっとこさ見ました!シーズン的にもいい映画。
見る前のイメージは、たけし演じる菊次郎は田舎の優しいおじさんで、遊びにきたこどもの相手をする、みたいなのほほん田舎物語だったんですけど、全然違った(全然、ではないけどまあ根本が違う)。前半までは「菊次郎お前ほんとどうしようもねえな!」「まさおが可哀想…」なんて思いながら見てたんだけど、後半になるにつれ、菊次郎が可愛く見えてくる。可愛いし、なんだかとても親しみを覚える。DVDについてた紙にも書いてあったんだけど、口は悪いしどうしようもないやつだけど、人の心に土足でふみこむような真似はしないし、シャイないいやつなのだ。いやー、良い映画でした。コメディとしてもとてもいい映画だと思います。義太夫義太夫出てきたときはちょっと興奮した。たけし軍団とか、よくわからないけど、井手らっきょはハゲに裸という武器があって強い。めちゃくちゃ笑いました。感動してるとこに、笑いをツッコんでくる(暴力的なぐらいに!)ので、ちょっと感動してんのに…!ってなる。でもそれが本当に可愛いなあと思える。しょーがねえなあって笑ってしまう。あったかかった!音楽は久石譲なので、もうそりゃー、いいですよ。あとまさおを見た時に「キャスティグ!」と思ったけど、最後にはこいつがまさおでよかったと思えた。すっげー不細工なの!オーディションの段階で可愛い子は全員おとして残ったのが彼らしい。それにしても、あんだけ顔に落書きが似合う子もいまい。特にバス停のシーンの犬か狸みたいな落書きは可愛かったなあ。とにかく良い映画でした!DVDほしい!