ディア・ドクター

http://deardoctor.jp/
見てきました。西川美和監督。
劇場は満席(本当に)で、あらゆるところから携帯のバイブ音がして、多少イラっとはしましたが、それを差し引いても、楽しく見れた!楽しいというか、笑ったり泣いたり、愉しめました。
村で唯一の医者であるつるべと八千草薫の「嘘」からゆがみを見せ始める村。医者である「資格」があるとかないとか、なんだよそれ、そういう問題は、私達の身の回りにもたくさんあって、とても普遍性を帯びていると思う。かなり笑うシーンも多かったです。八千草薫が好きだっていうのもあるけど、この人の演技は見てて、本当に可哀想になってくる。小さなまるくなった背中とか、見てられないです。最後は後味のいい終わり方なのでそれもよかったです。最近多いね、ハッピーエンドの映画。
西川監督の作品は「ゆれる」しか見た事ないんだけど、心理描写がとても秀逸だと思います。水だったり、虫だったり、風景とか、そういうもので表してあるんだけど、くどくなくていい。写真だとくどいなって思うものも、映画だとながれて行くので良い意味であまり残らない。良い映画でした!☆5つです!