刑法第三十九条

39-刑法第三十九条- [DVD]

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猟奇的な夫婦殺害事件が発生し、劇団員の柴田真樹(堤真一)が逮捕される。彼は殺害こそ認めるものの、殺意は否定。殺害当時の記憶はなかったと主張する。そして裁判中、人格が豹変したことから、司法精神鑑定が請求される。
鑑定人・藤代実行(杉浦直樹)は、柴田が犯行時に精神が乖離状態で心神喪失していたと鑑定するが、鑑定助手の小川香深(鈴木京香)は、別の結論を確信し再鑑定に動き出す。多重人格の容疑者と、その精神の奥底に迫る鑑定者。徐々に事件の奥に潜む真実が明らかになっていく…。
失楽園』以来2年ぶりにメガホンをとった森田芳光監督が、当時の日本映画には珍しい、サイコ・サスペンスというジャンルに真っ正面から挑んだ作品。タイトルの刑法第三十九条とは、心神喪失者の行為は罰せず、心身耗弱者の行為はその刑を軽減するという法律で、容疑者・柴田にこの法を適用するか否かが劇中での焦点となる。 銀残しを使用した映像が終始憂うつな雰囲気を醸し出しており、眼鏡をかけた鈴木京香のナイーブな演技がより不安感を煽る。(斉藤守彦

久しぶりに(おそらく5年ぶりぐらい)にこの映画を見たんだけど、見る前に「若い時に見たものだから今見たらそんなにおもしろくないかも…」と不安だった。でもまあそんなもん杞憂で、おもしろかったです。監督の森田芳光も言っていたけど、緊張感のある映画。ずっと緊迫したムードで休む暇なんかありません。だから疲れるっちゃ疲れるんだけど、ぐいぐいひきこまれて2時間があっという間。結末を知っているけれどドキドキした。たぶんこの映画がきっかけで邦画が好きになったと思う。なんというか湿ったじめじめしたような邦画が好きです。ホラーとかではなく。あと役者がすごい。

好きな映画の1つ。